おすすめ書籍

【書籍紹介】足関節拘縮の本質に迫る一冊『足関節拘縮の評価と運動療法』

足関節拘縮は歩行や立位保持、バランス機能に大きな影響を及ぼす重要な問題です。特に脳卒中後の患者や高齢者においては、足関節背屈制限がリハビリテーション全体の進展を左右すると言っても過言ではありません。本書『足関節拘縮の評価と運動療法』は、足関節拘縮の病態理解から評価、治療アプローチまでを体系的に解説しており、現場の臨床家にとって即戦力となる実践的な一冊です。
疾患別リハビリ

大腿骨転子部骨折の病態について

高齢者に多くみられる「大腿骨転子部骨折」は、転倒による受傷が主であり、要介護状態の引き金にもなりやすい重篤な外傷のひとつです。本記事では、理学療法士として知っておくべき大腿骨転子部骨折の病態、分類、治療方法、術後の合併症について解説します。
運動学

歩行に各期におけるメカニズム

正常な歩行運動の全体像を理解するには、立脚相と遊脚相を機能的に分割した歩行各期の理解が必要です。歩行は、人が生活する上で最も基本的な移動手段の一つであり、同時に多関節・多筋連鎖による極めて洗練された運動です。特に臨床においては、歩行のどの局面でどのような関節配列・筋活動・バランス制御が起きているかを把握することで、リハビリテーションの戦略が大きく変わります
機能解剖学

大円筋(Teres major)

大円筋(Teres major)は肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋で、肩関節の内旋・伸展・内転に関与する筋です。ローテーターカフとは異なる機能を持ちながら、肩関節の安定性と動作に密接に関わる重要な筋であり、臨床では肩関節障害や肩甲帯機能不全の背景因子として注目されることも少なくありません。
おすすめ書籍

【書籍紹介】臨床家必読!『膝関節拘縮の評価と運動療法』の実践ガイド

膝関節拘縮は、術後や外傷後に多く見られる運動制限の一因であり、理学療法士にとって“治療効果が可視化しやすい”と同時に、“改善困難なケース”としても知られています。そんな難治性拘縮に対して、臨床的視点から詳細にアプローチする本書『膝関節拘縮の評価と運動療法 改訂版』は、拘縮治療の実践力を飛躍的に高めてくれる一冊です。
疾患別リハビリ

人工股関節置換術の脱臼予防のための頸部軸回旋運動〜脱臼予防を論理的に〜

頸部軸回旋運動の位置がわかれば、理論上脱臼しないことがわかります。つまり、各症例において、この頸部軸回旋運動ができる頸部軸を推定することが、根拠ある脱臼予防につながるのです。
運動学

歩行のロッカー機構とは?

歩行は単なる脚の動きの連続ではなく、「ロッカー機構(rocker mechanism)」という効率的な推進戦略が備わっています。このロッカー機構を理解することで、患者の歩行分析やリハビリテーション戦略の質を高めることが可能です。今回は、ロッカー機構の種類・各フェーズの特徴・臨床での意義について詳しく解説します。
機能解剖学

肩甲下筋(Subscapularis)

肩甲下筋は、肩関節の安定性と内旋運動において中心的な役割を果たす筋肉です。ローテーターカフ(回旋筋腱板)の中で唯一、肩関節の前方に位置し、上腕骨頭の前方脱臼を防ぐ重要な構造です。しかし、その深層に位置するため、触診や評価が難しく、臨床でのアプローチには工夫が求められます。
おすすめ書籍

【書籍紹介】臨床家必読!『股関節拘縮の評価と運動療法』の実践ガイド

股関節拘縮は高齢者のADL制限や腰痛・膝痛の原因となるだけでなく、人工股関節置換術後の転倒リスクや、二次的な関節障害へも波及しうる重要な問題です。本書は、「なぜこの患者に拘縮が生じたのか」「どのように改善すべきか」を評価から介入まで包括的に解説する一冊です。執筆は、熊谷匡晃先生(臨床経験と研究実績に優れるPT)によるもので、林典雄・浅野昭裕両先生の監修のもと、現場でそのまま使える評価視点・運動療法戦略が多数紹介されています。
疾患別リハビリ

人工骨頭置換術後の脱臼のメカニズム

人工骨頭置換術(Bipolar Hip Arthroplasty:BHA)は、大腿骨頸部骨折に対する一般的な外科的治療法の一つです。しかし、術後の合併症として人工関節脱臼は見逃せない問題であり、その予防には術後の肢位管理や画像評価を通じたインプラント設置位置の理解が重要となります。今回は、脱臼のメカニズムについて詳しく解説します。